ワンちゃんの耳そうじ
2017年02月16日
こんにちは。獣医師の加藤です。
気づけば、もう2月。暖かい季節が待ち遠しいですね。
さて、今回はご自宅で出来るワンちゃんの耳のお手入れのお話です。
ワンちゃんに多い外耳炎などの耳のトラブル。その予防や、早期発見にも繋がるため日頃のケアやチェックが大切です。
特に、外耳炎は繰り返すことも多いので、治療後はこまめに耳の中をチェックしてみましょう。
まず、ワンちゃんの耳の構造です。
模型の写真を見ていただくと、お耳の穴が中でL字にカーブしているのがわかると思います。
外から見えるよりも、耳の中は複雑な構造をしています。
検査をする時には、奥の方の炎症等を見るためには耳鏡を使います。
病院で、お掃除をする時には綿棒を使うことが多いですが、
ご自宅でお手入れをする際にはコットンなどにイヤークリーナーを含ませて耳の入り口(見える範囲)のお掃除をするか、イヤークリーナーを直接耳の中に入れて手で軽くもんであげると奥の方の耳垢が手前に流れてくるのでお掃除しやすいと思います。
イヤークリーナーは、病院での販売も可能ですし市販のものでも構いません。
不慣れな場合に、綿棒を耳の奥の方まで入れてしまうと傷つけてしまう場合があるので、あまりオススメしません。
お掃除のペースは、その子によって汚れが溜まるスピードも違うのですが、だいたい週に1~2回程度から状況に応じて回数を調整していただければと思います。
ただし、外耳炎になってしまった場合にはお掃除をしていても治りませんので、「普段より耳垢が多い、色が違う」「赤く腫れている」「しきりに耳を痒がる」などの症状がありましたら早めにお薬で治療をしましょう。
また、耳のトラブルは外耳炎以外にもありますので何か「おや?」と思った時にはご相談ください。
耳以外の診察に来られた場合でも、病院スタッフが耳のお掃除をすることも可能なのでお気軽にお申し付けください。